大壁だと言っていい。
自動車の保険料支払いがデカイのだ。
先月分が引き落としされなかったので
今月は金額が大きく、負担が重くのしかかる。
月末が近づくにつれて、自分の首をジワジワ締め付けていた。
支払いを先延ばしする悪いクセ
真綿で首を締め付けられるとはこの事だ。精神的に、かなり息苦しい日々が続いた。
正直、頭がフラフラする時さえあった。
時間は過ぎていく。
あまりにも当たり前な現実。
そろそろ支払わないと、どうにもならない。
もう腹を据えないと。
予定では、きょうの仕事帰りにコンビニで払うつもりだった。
でもいざ午後になると
夜でも全然問題ないんじゃないかと思い、
ダメだと思いつつ先延ばしに。
晩飯食べ終わり、なんだかんだで9時近くだ。
そろそろHavingしよう。
心を穏やかにして準備運動
保険料は全部で84,250円。デスクに座って9万と250円を財布から出す。
喪失感が襲ってきた。
ああ、大金が消えていく。。
万札を一枚ずつ手にとって穏やかに唱えた。
ありがとう愛しています
「自分は今お金を持っているんだ」
「保険料を完璧に支払えるお金がある」
「心配も不安も無い」
「そうそう、すべて大丈夫だよ」
何度も何度も繰り返した。
知らない人が見たら、完全に不気味。
まあいいじゃないか。
人は人、自分は自分の世界だ。
ジッとお金を見つめて感謝を伝えてから
よし！出かけよう。
支払いだ。
今この瞬間ハビングする時
近所のセブンへ走らせると結構な台数が止まっている。
レジで後ろに並ばれると気が散る。
それはイヤだ。
しばらく車中に留まり、人が掃けたのを待って入店した。
ウロウロせずに速攻でレジへ向かう。
今までの自分とは別人だ。
店員に払い込み票を渡して、財布からお金を取り出す。
もう既にＨａｖｉｎｇしている自分がいた。
「いまこの瞬間お金があるんだ」
「お金を十分持ってる」
「それが現実なんだ」
「ありがとう」
万札9枚と250円をレジ機械へやさしく投入した。
ありがとうを繰り返しながら。
バイトらしき若い男子が払い込み票に
領収印をポンポーンと押していく。
見ながらもひたすら「ありがとう」。
機械からニュッと出てきたおつり6千円を受け取る。
古びた千円札が何枚も出てくるより
こうやって5千円札と共に出てくる方が自分は気分が良い！
よし！ＯＫ！
ＨＡＶＩＮＧ完了。
完璧じゃないか！
不安が増すかと思いきや心が穏やかに
足取りが、やたら軽くなった自分が居た。車に戻っても、凄く気分が軽い。
何か嬉しい事が待っている時のワクワク感。
小学生の時、
明日が遠足の夜は、うれしくてなかなか眠れなかった。
高校生の初デートの前夜は、ドキドキして朝まで眠れなかった。
あの感覚に似ている。
大袈裟じゃなくて本当に！
いつもならお金を支払った後は
「これでまたお金が消えていった」喪失感に支配された。
ほんの少しだけホッとした安堵感があるだけで、
それでもまだまだお金が足りない現実が瞬時に襲ってきて
安堵感などかき消されてしまった。
今までと違う自分になった？
でも今は全然違う。たしかに、支払いを済ませてお金が手元から無くなった現実は
今までと何も変わっていない。
今や財布の中からお札すべてが消えてしまったのだ。
にもかかわらず
「お金を持っている自分」がそのまま依然として自分を包み込んでいて
充実感のような穏やかな高揚感があった。
これがＨａｖｉｎｇ効果なのかと思った。
きっとそうだ。
素直にすごい。
凄すぎる。
ハビング恐るべし。
ワクワクが止まらないままドラッグストアへ直行、
迷わずカップ焼きそばを買う。
久々にジャンクフード、たまには許されるだろう。
ジャンクフードでプチお祝い
余談だが、長い間週末になると、やたらジャンクが食べたくなり
毎週飽きもせずに即席めんやお好み焼きばかり食べた。
しかしこれはストレスから来る依存症と判明、
要するにこころの病なの？
麻薬と変わらない。
えっ！自分は病気なのか？？
ジャンクフードは身体にもめちゃくちゃ悪い。
植物性油脂たっぷりなので血液がドロドロまみれになる。
炭水化物だから、ひたすらにデブ一直線だ。
塩分たっぷりだから腎臓の負担もハンパない。
良い事ひとつもない。
しかも読んで字の如くジャンクは「ゴミ」
おとなしくしているガン細胞が喜んで元気なる可能性もあるという。
話しは飛んだが
ドラッグストアから戻りカップ麺は後で食べるとして、
このワクワクを早速ハビングメモしようと
二階の部屋へ直行、ノートパソコンを開いた。
しかしハビング、
まったく素晴らしい。
明日がどんな感覚でいるのか楽しみだ。