感情マーケティングを分かりやすく!エモーションはお買い得感を与える

投稿者: | 2020-04-01
感情マーケティングとは、商品の販売や広告の場合において「購入者の感情を揺さぶり動かして」購入へ導く流れに持っていく販売手法を言います。

感情との語句を使用する事から、「エモーショナル・マーケティング」とも言われています。

購入者の気持ちを揺さぶる

たとえばこのようなキャッチコピーの商品、見かけた事はありませんか?

  • 「期間限定!今月限り!」
  • 「極上の旨さ!感動者続出中!」
  • 「本日獲れ立て!新鮮プリプリ!」
  • 「超激安!本日限りの大特価!」
買い物途中でも、ふと目が止まる方が多いと思います。
それは、「期間限定」「超激安」「美味しさ」等々の魅力的なコピーが購買意欲のトリガー(引きがね)を引くからですね。

お目当ての商品からどれを買おうかと選んでいる最中、これを見た瞬間の気持ち感情はどうでしょう?

「どれどれ、ちょっと見てみようか」

「ふーん、そんなに美味しいの?」

こんな感じで、あらためて商品をジッと見たり、手に取ったりと実際に行動を起こします。
つまりは、数ある商品の中から購入選択の一つにリストアップされたわけです。

この商品を売りたい企業にしてみれば、こうなります。
「よし!もう少しで買ってもらえる」
その他大勢の商品群から、一歩抜き出せたのです!


さらに気持ちを揺さぶり高める

そして、その商品の包装には大文字のキャッチコピーの下に、さらに顧客を引き付ける文言が書いてあります。

  1. 「獲れ立てピッチピチな新鮮野菜だけを搾った生ジュース!」
  2. 「購入者から絶賛の声続々!」
  3. 「もう生産終了って残念すぎです!」

  4. こんな感じで、書いてあったならどうでしょう?

    「へえ~そうなんだ」

    さらに購入に向けて、気持ち(感情)が前進しました。

    感情を揺さぶるコピーは、顧客の購入意欲を高ぶらせます。


    そして極めつけは、「お値段据え置き!」とあらば、

    「これってお得かも」 「ちょっと買ってみようかな」

    こうなる可能性が高くなります。
    購入決定する気持ちが、ほぼほぼ固まったのです。
    あとは、財布の中身との相談。要するに、手持ちの現金なりキャッシュレスマネーの残高ですね。

    つまりは、当初は全く買うつもりの無かった商品を、顧客の感情にダイレクトに揺さぶりかけた事によって購入決定まで進めたのです。

    言葉の持つパワー・顧客への訴求力がいかに力強いか、と言う事です。

    いかに【お得感】を演出するか

    「そんなに美味しくてこの値段なら、お得かも」

    このように感情マーケティングの手法を用いることで、商品の「お得感」を醸し出したわけです。


    誰しも、商品を買うときにわざわざ高い商品を選ぶ人はいません。
    ただしこの場合、値段を気にしないで購入するようなリッチな顧客・富裕層は除きます。

    コピーの内容を読んで「美味しそうだから」「しかもお得」との気持ちまで高めることに成功しました。

    これがまさに、顧客の感情を揺さぶるマーケティング=感情マーケティングです。


    どんな商品も売れてしまう恐ろしさ

    感情マーケティングの手法では、逆に言うならば粗悪な商品や程度の低い内容でも、売れてしまうという恐ろしさも持ち合わせている事になります。

    これは、販売主としてはリスクともとらえられます。

    なぜなら、販売後の購入者からの「クレームが殺到する」ケースや、それによる販売者の「ブランド自体が低下」してしまう可能性があるからです。


    たとえクレームがなかったとしても、商品の評価が低かったものは再購入してもらえません。
    リピーターにはならないのです。
    これも、顧客を逃した事に繋がりますね。

    つまり、感情マーケティングでモノを売ろうとする場合は、『やり過ぎに注意』しなければいけません。

    もちろん、ウソの情報などで顧客を集めてるならば、それは完全な詐欺行為です。

    これらは、倫理道徳上のビジネスルールとして、厳に慎まなければいけません。

    商品に物語性を持たせるならば

    なかば強引なキャッチコピーで押し売り的に売り抜けるのでは、真っ当なビジネスとは言えません。

    そんなアンフェアで強引な販売方法ではなく、とてもユニークで面白い販売手法があります。
    商品が誕生するまでの過程などを「物語風に仕立てる」手法です!


    本当に良質な商品を探している購入者ならば、たとえ説明文が長くても、キチンと最後まで読みます。

    その商品が、自分が求めている内容と合致するのかどうかを判断するため、しっかりと内容を熟読するのです。

    つまり、その商品の詳しい情報を顧客は求めているのです。

    なので、出来るだけ詳しく書きながらも、感情を揺さぶる内容を込めるならば、それは顧客の心理を掴み得ます。

    販売者の熱い想いやエピソードなど、しっかりと書き込みながら感情マーケティングに沿ったキャッチコピーを散りばめるならば、それは大変魅力的でレベルの高い販売ツールとなり得ます。