であるならば、今回ご紹介する世界的に著名な詩は、あなたに光あるいは恩恵をもたらしてくれる可能性があります。
『ゲシュタルトの祈り』と言われる、ドイツ系ユダヤ人の精神科医によって創作された名作です。
こころの奥底に響く何物かを感じるのは、わたしだけではないと思うのです。
世界の人々を窮地から救った不朽の名作
このゲシュタルトの祈りには、いくつかの日本語訳が確認出来ますが、個人的にもっともしっくり心におさまる翻訳を選んでみました。ちなみにゲシュタルトとは、『形・状態・全体的』との意味を持ちます。
私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。
私はあなたの期待に応えて行動するために、この世に存在するのではない。
そしてあなたも、私の期待に応えて行動するためにこの世に存在するのではない。
もしも縁あって、私たちが出会えたのであればそれは素晴らしいことだ。
たとえ出会えなくても、それもまた素晴らしいことだ。
私はあなたの期待に応えて行動するために、この世に存在するのではない。
そしてあなたも、私の期待に応えて行動するためにこの世に存在するのではない。
もしも縁あって、私たちが出会えたのであればそれは素晴らしいことだ。
たとえ出会えなくても、それもまた素晴らしいことだ。
下記に原文をそのまま記します。
I do my thing and you do your thing.
I am not in this world to live up to your expectations,
And you are not in this world to live up to mine.
You are you, and I am I, and if by chance we find each other,
it’s beautiful. If not, it can’t be helped.
ゲシュタルトの祈りが伝える事
この詩がもららす真意は、ただひとつ。【自分は自分、他人(ひと)は他人(ひと)】
これに尽きると、私は認識しています。
ドイツでは、ゲシュタルト心理学という分野が確立されていて、部分的な一部をどうこう扱うのではなく、『全体として見るとどうなのか』との視点で物事を検証するところがこの心理学の特徴です。
全体とは、断片の寄せ集め(部分部分の集合体)ではなく『最初からひとつのまとまり』との認識で、物事を見ていくのです。
ユダヤ系ドイツ人の精神科医フレデリック・パールズと妻によって、前述したゲシュタルト心理学に基づき心理的療法を確立したものが、ゲシュタルト療法と言われるセラピー(心理的療法)なのです。
ゲシュタルト療法の特徴のひとつは、『今ここ』の自分自身が何を考え、それをどのように話し表現しているのかに徹底的にフォーカスします。
その焦点を絞った中で自身の気付きが起きる事による意識の覚醒を目指し、本来の自分を取り戻すことを目指しているのです。
その焦点を絞った中で自身の気付きが起きる事による意識の覚醒を目指し、本来の自分を取り戻すことを目指しているのです。
偉大な精神にふれる喜び
この詩が世界中に拡がったのには、それだけの理由がありそれだけの内容を含んでいたからです。それは誰しも、異論がないと思われます。
偉大な精神、寛容なる包容力が文章の中に言霊(ことだま)として存在しているからに他なりません。
言葉には、ことばの魂(たましい)が存在しているのです。
真理は目に見えないのですね。
精神科医パールズが確立したこのゲシュタルトの祈りは、パールズがセミナーを開催した折に受講者に対して好んでよく紹介したと伝えられています。
ゲシュタルト療法が、哲学の分野からも拡く思想・理念を取り入れていることから、この詩から伝わる内容は大変に奥深く人生の根幹に触れるような深遠を感じます。
この著名な詩と同じように、全世界に拡散し人々を救ったこんな詩もあります。
そのポスターは、今もネット上で販売されています。 ↓
全世界の迷える人々を救った詩はこちらから。
もしあなたが人生の岐路に立っているなら、この詩にふれる事でやがて思い悩む自分自身のこころの障害が取り除かれ、自由闊達な精神的独立が実現出来ることを、心から願っています。