ポモドーロ・テクニックで時間管理が超簡単に!出来なくてもOK!

投稿者: | 2020-03-12
ポモドーロ・テクニックとは、イタリア人のソフトウェア技術者フランチェスコ・シリロによって考案開発された時間管理のノウハウです。

聞きなれない【ポモドーロ】、これはイタリア語で「トマト」(直訳するなら「トマト技術」)。

時間管理に関わるようなビジネス書には、このノウハウがよく引用されています。


世界中の一流ビジネスマンや研究職に関わる人たちが挙って(こぞって)実践しているという、この有名なノウハウ。

では早速、見て行きましょう!

《極めてシンプルなポモドーロテクニック》

時間を自己管理するこの方法は、たいへん簡潔かつ明解です。

まず25分間、あなたが決めた仕事や勉強に「没頭し集中」します。

そして、5分間その課題から離れて「休憩」する。

これを繰り返す行動や思考は、集中度が高く中味の濃い時間運用が可能になる方法です。
そのポイントは、25分間は決めた仕事に没頭し、ふと頭に浮かんだ他の仕事やメールなどには脇目も振らず、とにかく集中すること。

そして5分間の休みでは、コーヒーブレイクしたり散歩したり、またはぼーっと瞑想したり。
集中して酷使した脳を、ゆっくり休ませて上げます。

とにかく、25分間の課題について考える事を止め、『何も考えないリラックスした状態』で心身をゆったりと休めます。


つまりは、こうです。

【時間を25分間と決めて仕事する/勉強する】⇒ 【休憩5分間】

でも、往々にして何事もマイナス思考が邪魔をする人々は、すぐにマイナスに陥ります。
事は、そう簡単ではありません。

たいていの場合こう考えてしまう

  • 「何を今さら!」
  • 「そんなのとっくにやってる」
  • 「でも気が散ってしまう」
  • 「そう簡単に出来たら苦労しない」
こんなふうに思いませんでしたか?


イタリアに住む一人の大学生が編み出した、ポマドーロテクニック。
一見すると、ごくありふれた単純な方法に見えるかも知れません。

でももしも、今のあなたが仕事や勉強などで持続力や集中度に欠ける傾向があるならば、一度トライしてみる価値は充分にあります。

このポマドーロ、実は大変に奥が深いのです。


《ポモドーロ理論を実践してみる》

より具体的に、ポモドーロテクニックのやり方を見て行きましょう。

シリロ自身が書いた書籍によれば、ポモドーロは下記のように6つのステップで行います。

  1. 実行する課題・勉強を決める
  2. タイマーを25分に設定
  3. タイマーが鳴るまで課題に没頭する
  4. タイマーが鳴ったら作業を止めて、チェックシートにチェックを記入する
  5. 5分間休憩する
    コーヒーを飲む・深呼吸して瞑想する・軽く散歩する等々、仕事とは関係ない事に身を置いて脳を休ませてあげる
  6. ポモドーロを4回繰り返した後は長めの休憩を取る(20〜30分)
    次のポモドーロサイクルで新しい課題に取り組めるよう、脳を休ませてあげます
※シリロ公式サイト参照:https://francescocirillo.com/pages/pomodoro-technique

《最初から出来なくても大丈夫》

さて実際やってみたら・・・

「出来た!」・・とか、そう簡単に行くものでもありませんね。

ヒトは誰しも、多かれ少なかれ悩みや不安を抱えながら日々を生活しています。

  • 「仕事中だから集中しないと」
  • 「もっと真剣に取り組まないと」
  • 「相変わらず要領が良くない」
そう考えれば考えるほどに逆に気が散ってしまうのが、私たち人間の悲しい習性です。

かく言う私も、なかなか集中出来ないありふれた人間です。
ただ、このテクニックを使ってみて、「以前より集中する度合いがかなり高まってきたなあ」と言う実感は、確かにあります。

その一番の理由は、

「出来なくても全然大丈夫」と言う基本的スタンスがあるからです!

これだけで、相当気分が楽チンになりました。

「自分に優しく接する」ことで上手くいく

このテクニックを考案したシリロは言います。

  • 「ヒトは誰でも不安を持ちながらでは仕事が進まず、つい他の事柄に目が移ってしまいがち」
  • 「最初から上手くいかなくても、心配する事はありません」
  • 「自分自身にやさしく接していけば出来るようになります」
  • 「自分にやさしいスタンスでいいんです」
このような優しいニュアンスが、とても私の中にスーッと入ってきて気分が落ち着きました。
「これなら出来るかも」と言う前向きなヤル気が、ごく自然発生的に生まれたんですね。

無理やり作り出すヤル気と、自ずから湧いてきたヤル気とは、積極性の『質』がまったく違います。
だから、やっていても義務感や強制感はなくて、とても自然で楽チンなわけです。

【つい中断してしまう性格って】

誰しも一番の悩みが、これだと思われます。かく言う私も、そうでした。

ついつい、他の事が気になって手が止まってしまうのです。
すると、このテクニックが推奨している25分間など、アッと言う間に過ぎてしまいます。

「あ~、やっぱり集中出来ていない」
そんな自分がイヤになってしまう。

しかし、ここでそんなに思い悩む必要はありません。
ポモドーロが言うところの、内的中断を気にする必要など無い】のです。

  • 出来なかったらどうしよう
  • やぱり自分はダメなんだ
  • しょせん私は出来が悪い
こんな自己嫌悪に陥ることなど、まったく不要です。

あなたにも出来ます。
そもそも出来ない人などいるはずがない。
そうシリロが断言していますから。

大丈夫です。

【出来てしまったらどうしよう!】と考える

もしその気が少しでもあるならば、とにかくも実践してみましょう。
たとえ出来なくても何も問題ありません。
何かを失うのでもなく罰を受けるのでもありません。
出来ないデメリットなど、ひとつも無いのです。

そもそもトライしてみない事には、出来るか出来ないかさえ、判別出来ません。

もしあなたにこのノウハウがピッタリと合致するならば、あなたは「時間を味方に付けた」とも言えます。

時間が経つのも忘れるほど集中力を続けるのは、なかなか容易ではありませんから。


ポマドーロ理論はいっきに拡散

ちなみにポモドーロとは、イタリア語の「トマト」です。

一介の大学生に過ぎなかったシリロが、試験勉強の対策に押しつぶされそうになった時に、ふと思いついて使ったトマト型のタイマー。

このキッチンタイマーこそが、後に世界のビジネスマンたちを虜(とりこ)にさせようとは、シリロも微塵さえ思わなかったことでしょう。


世の中に様々な時間管理の方法論が存在している中で、ポモドーロはシリロが勤務しているソフトウェア開発者の仲間内で次第に拡がっていきました。

その画期的ノウハウの高い効果に、うわさがウワサを呼び拡散に次ぐ拡散。

ついにはニューヨークタイムズやハーバード・ビジネスレビューなどの一流メディアに取り上げられた事で、その後いっきに全世界へ拡がりました。

誰もが認める一流ビジネス紙で紹介された事により、世界中の研究者や教授職・一流企業のエリートビジネスマンまでもが、ポモドーロテクニックを使いこなしてバリバリ仕事をこなすようになったのです。

一番驚いたのは、シロリ本人だったでしょうね。
まさに、アメリカンドリームを体現したわけです。

《ポマドーロが誕生するまで》

ポモドーロテクニックが生まれたのは、今から33年前に遡り(さかのぼり)ます。
当時まだ大学生だったシリロは、迫る試験のために3冊の専門書を読まなければなりませんでした。

日に日に迫ってくる試験日まで、もう時間はありません。

「どうせもう、だめだろう」
あきらめムードで勉強するシリロは、ふと思いつきます。

「時間を区切ってみると、どうなるんだろうか」

そしてトマトの型をしたキッチンタイマーを2分にセットし、その間集中して取り組みました。

たったの2分間が、彼の人生を変えたのです!

その2分後には、シリロの内面は不思議なほどの落ち着きと達成感を覚えたと言います。

そこには、つい先ほどまでの「焦り」と「あきらめ」はすっかり消えていたそうです。

「出来るじゃないか」

「もう大丈夫だ」

諸悪の根源は、ひとえに「不安」だけなのです。

【試行錯誤の末ゴールした!】

その後のシリロは、勉強時間と休憩時間をいかに設定すれば、もっとも効率の上がる合理的生産的な勉強方法になるのか勉強を続けつつ試行錯誤したようです。

そして様々な試行錯誤の末、現在のポモドーロ・テクニックを完成させました。

「ヒトがもっとも効率的に集中可能な時間は25分+5分」

1ポモドーロは30分、それを4サイクル繰り返した後は20~30分程度のたっぷりした休憩時間を取る。
これがシリロによって完成された、生産的かつ合理的効率的な時間管理術なのです。


もしあなたが時間の活用法や集中力が続かずに悩んでいるならば、ポモドーロテクニックを一度試してみる価値は充分にあると思います。

「どうせうまくいくはずがない」・・ではなくて、

「うまくいったらどうしよう」

この思考法で、とにかくチャレンジしてみるのも面白いですよ。


なぜだか分からないけども、ちょっとスムーズになったみたい。

こうなる可能性だって有り得るのですから!

最後まで有難うございました。