- なかなか進まなくて困っている
- 集中出来ない
- 忙しすぎて一向に進まない
「忙しすぎて○○出来ない」
これがもっとも多い愚痴の一つです。
でも本当にそこまで多忙なのでしょうか?
ひとつの作業をやっている時に、溜まっている他の仕事が気になって気が散る、あれもこれもが、手付かずになって結局は山済み状態に陥った。
こんな状況の方も多いでしょう。
アイビー・リー・メソッドは時間管理術
とにかく毎日忙しいを連発しているような方に試して頂きたいのが、今回ご紹介するアイビー・リー・メソッドです。アメリカで経営コンサルタントをしていたアイビーリーによって考案された時間管理術で、もっとも仕事の生産性がアップする画期的ノウハウとして100年以上にわたり受け継がれています。
その方法はいたってシンプルかつ明快。
- 毎日仕事を終えた時に、明日やるべき仕事を5~6つ書き出す
- もっとも重要な仕事から優先順位を付ける
※既に予定が入っているものは除外します(会議や打ち合わせ等) - 翌日、一番めの仕事から始める
重要な3つのルール
このメソッド(方法論)をやる場合、大切な3つのルールがあります。ここが最重要なポイントです。
- 一つの仕事が完了するまで絶対に次の仕事には取り掛からない。
- 作業中、他のタスクが気になっても完全無視する
- ひとつのタスクを終えた時に「よし!出来た!」と自分を褒めてあげる
一つの仕事が完了するまで絶対に次の仕事には取り掛からない
「う~ん、なかなか進まないしちょっと横に置いといて次の仕事を・・」こんな調子で仕事をやる方は少なくないです。その結果、あれもこれも中途半端のまま放置状態となります。
ストレスが溜まっていくばかりですね。
この流れとは、今日限りで毅然として訣別しましょう!
作業中、他のタスクが気になっても完全無視する
3つの中でも、これはもっとも重要です。そもそも集中出来ないのは、仕事中に他のやらなければならない仕事がちらつくからでしたよね。
人間、不安になるのは致し方のない事です、でも、不安や心配を持ってもプラスに転じる事などありません。
ですから、仕事のボリュームがたっぷりあっても、そんな事は気にする必要さえありません。
ひとつのタスクを終えた時に「よし!出来た!」と自分を褒めてあげる
「よし!」 この一言があなたの脳に与える快感度は、思っているより遥かに効果が高いです。最新の脳科学によれば、人の脳は、「出来る」「大丈夫だ」「よし、行ける」このように前向きな思考をした瞬間に、快感ホルモンが脳内に分泌されて気持ちよくなるのです。
いわゆる「達成感」を体感するわけです。
いま完了出来た一つの仕事が些細なタスクであっても、それを「達成した」自分を褒めてあげる喜びの時間は効果絶大なんです。どんどん自分を褒めてあげて下さい。
これも積み重ねです。
毎日を振り返ってみて下さい。
自分を褒めた事、先月は何回ほどありましたか?
褒めるどころか、ため息ばかりの日々ではなかったですか?
そうです。結局のところ、そこに行き着きます。
もっと頑張ろう、やれば出来る、そう言ったポジティブさを薦めているのでは決してありません。
小さな事でも、自分を肯定して褒めてあげながら進んでいくのは、やがて大きなご褒美が待ち受けているものです。
さらに大切なこと
一日のうちに5つのタスクを完了できなくても、気にする事はありません。「よ~し、よく出来た」「これで大丈夫」そう自分を褒めてあげて下さい。
ここは重要です。
仕事が残ってしまってもクヨクヨしないで下さい。
そもそも、そのクヨクヨやイライラが自分自身をさらに卑下し、どんどん自己嫌悪に陥り、果てはくたびれたサラリーマンに堕ちる諸悪の元凶です。
「結局、全部出来なかった」ではなくて「こんなに仕事が進んだ」のです。
残りの仕事は、また明日やればいいだけです。
口汚い上司がガミガミ言おうが、同僚や部下の方がはるかに仕事が進んでいようが、意に介すことなどないのです。
人は人、あなたはあなたです。
毅然として堂々と仕事に向かいましょう。
忙しいと感じてしまう脳メカニズム
ちなみに、どのような場合に私たちは「忙しい」と脳で感じると思いますか?それは、ひとつのタスク(仕事)を作業している最中に、その他のタスクがちらちらと頭をよぎって気になってしまう時に「あ~忙しい!」となるのです。
ちらちら頭をよぎる頻度が次第に頻繁になっていくと、それは大きなストレスになり得ます。
ですから、抱えている仕事が多ければ多いほど、
- 「あ~○○もそろそろやらないと・・」
- 「そう言えば▲▲が何も出来ていない」
- 「××の締め切りが迫ってるんだった」
たとえうあるべき仕事が、それひとつしかなかったとしても。
いわゆる、負のスパイラルですね。
他に気を取られなければ没頭できる
これを逆に捉えるならば、今やっている作業に没頭し集中出来ているなら、他にやるべきタスクも気にならず、その作業は簡潔し、結果としていくつか抱えているそれぞれのタスク(仕事)がスムーズに片付いていくのです。たとえ、仕事量が普段の倍以上もあったとしても、パニックに陥らずに冷静に普段どおりに進めて行くならば、やがて全てのタスクはやり終えるのです。
「さすがAさん、仕事が出来る人」
そうなるのです。
もちろん、そう言われたいがためにやるのではありません。
つまり、やるべき仕事のボリュームが多くても、それに集中して取り組めるならば、「忙しい!あ~~ホントに忙しい」とはならないのです。
やるべき仕事のボリュームが多い=忙しい、ではないと言う事です。
世紀の時間管理ノウハウの莫大なる報酬
この画期的な時間管理を用いた生産性向上ノウハウは、今からほぼ100年前に考案されています。ベスレヘム・スチールと言うアメリカの大手製鋼会社の社長が、業務改善すべく経営コンサルタントであったアイビーリーを雇います。
アイビーリーは、この画期的な生産性向上ノウハウをなんと無償でコンサルし、社長へ伝えます。
その3ヶ月後には、この手法を使って大きな結果を出した報酬として社長はリーに対して約4400万円もの小切手を渡したと伝えられています。
それにしても破格の報酬ですね。
その価値を見出すも読み流すも、それはあなた次第ですね。