インプットアウトプットのバランスとは?ネットビジネスでの比率はどうか?

投稿者: | 2020-03-16
ビジネス書やビジネス心理学関連の本を読んでいると、インプットとアウトプット関連の本に出会います。

「インプット○割+アウトプット○割が最適!」
「インプットベストはこれ!」
「入出力これが黄金比!」

こんな感じですね。

ここでは、基本的な項目から見て行きましょう。

インプットとアウトプットの定義

ここで扱うインプットとアウトプットは、こうです。

  1. インプット:「読む・聞く」
  2. アウトプット:「その記憶を元に書く・話す・練習する」
  1. インプット:自分自身に情報を入力する
  2. アウトプット:それを使って作業(出力)する
表現はいろいろですが、いずれにせよ言わんとする事はここに行き着きます。

「インプットよりもアウトプットを重視しなさい」

これが結論です。
これ以上でも、これ以下でもありません。

仮にネットビジネスに例えるならば、「知識や情報を得る(入力する)のはもちろん大切だけど、自分から情報を発信する方がはるかに大事ですよ」という意味です。

知識を詰め込むだけでは、頭でっかちになるだけ。
知識を吐き出さない事には価値が半減してしまいますよ、と言う事です。


【3:7】は実際に使える比率なのか?

インプット・アウトプット関連の記事をいくつかお読みになったならば、大抵は『「イン3:アウト7」が黄金比率』と記してあったでしょう。

これが、仕事であれ勉強であれ、最も効率的で合理的な按分との理論です。

脳科学上あるいは神経医学上の数々の検証の結果、得られたデータと思われます。

でも、果たしてそれが実践で使えるのでしょうか?
これには、個人的に大きな疑問を抱かざるを得ません。
そもそも、

  • 「だいたい今はインプット2割ほどかなあ」
  • 「あと1割インプットすればベストな入力量だ」
  • 「さてこれだけ覚えたから、これから7割頑張るぞ~」
  • 「う~む、まだ3割くらいか」
  • 「あと4割やればいいんだよね」
そんなバランスなど、自分で正確に分かるはずもありません。
ヒトはパソコンや機械ではないのです。
まるでお笑いです。


ノウハウコレクターの実態はこれ

多くの人たちが、ベストな黄金比の真逆をやっているのが現実です。

インプット7:アウトプット3になっている。⇒知識を得ることだけに一生懸命。
もっと極端に言うなら、全てをインプットに費やしてアウトプットがゼロ。⇒行動していない。

これがインプットアウトプット比の、一般的な理屈ですね。

これを見て、私は思いました。
「これって、まさしくネットビジネスにおけるノウハウコレクターそのもの」

情報商材を買っては放ったらかし、また買っては放ったらかし、そのうち50万も100万も情報商材にお金を次ぎ込んでしまう人たち。
ネット上では、蔑視の意味も込めつつ「ノウハウコレクター」と呼ばれています。

「ノウハウコレクター」は、とにかく「何もしなくても稼げる」商材をひたすら求める傾向が著しく強い。

商材を購入してほんのしばらく作業はしても、すぐにこうなります。

  • 「やっぱり稼げない」
  • 「詐欺商材だ」
  • 「金返せ」
延々これの繰り返しです。

【情報商材は全てが詐欺ではない】

情報商材自体は、極めてまっとうなビジネス商材です。
もちろん、詐欺などではありません。

ただ、ネット社会では詐欺まがいの商材を売り抜けようとする輩が常にウヨウヨたむろしています。
それは事実です。

  • 「○クリックするだけで稼げる!」
  • 「あなたは○○するだけ!」
  • 「必ず稼げます!」
そして成功体験を、ずらりと書き並べる。
この流れだけで、売れるだけ売りつけてサッと消えてしまうのです。

情報商材のジャンルは、このような詐欺商材の存在があまりにクローズアップされ過ぎる傾向が強いのが現状です。

その影響で、とても優良な内容で人気ある商材までもが、

「やってみたがダメだった」
「詐欺だ」

ネットでは顔が見えない事をいい事に、言いたい放題。
製作者や販売者は、本当にいい迷惑です。

優良な商品までを詐欺だと酷評する「自称被害者」は、まさに「クレーマー」そのものですね。

自分自身こそ、詐欺まがいである現実が見えていません。
本当に、迷惑以外の何物でもありませんね。
最低限の社会ルールは守って欲しいものです。


勉強にまで3:7を持ち込む愚

とある調査によれば、現在の大学生の圧倒的多数は、教科書を読み込む勉強法を中心としている結果、得た知識を書き出す作業をやらないとの結果が出ているそうです。

要するに、インプット9割アウトプット1割なのです。
これでは、勉強が身に付かないと先述の精神科医は述べています。

確かに9:1は極端ですが、しっかり再読しながらテキスト内容を読み込む事は大事な勉強法です。

読む聞くもどんどんやる、書き出す記憶する作業もどんどんやる、両方とも地道にコツコツやっていくのがベストなのです。

ここでインプット7だのアウトプット7だのと、そんな比率を持ち出すこと自体が馬鹿げています。

「もっと書き出す事をやりなさい」と言いたいのでしょうが、とにかく極端過ぎます。

何でもかんでも、横文字を入れれば合理的になるものではありません。

『アウトプットがゼロでは意味が無い』のか?

ちなみに、ネットでも有名な某精神科医によれば、

「たとえインプットで100時間費やしたとしても、アウトプットがゼロであれば勉強している意味がない
と断じています。
「それは、数ヶ月以内にほとんど忘れてしまう」

でも果たして、本当にそうでしょうか?

アウトプットが例えゼロであっても、勉強している意味も価値も充分にあります。

決して価値がゼロではありません。
人の脳は、それほど貧弱なキャパシティではありません。
ただ、繰り返しの学習をしなければ記憶量が次第に薄れていくのは、脳機能上やむを得ません。
しかし、それも2回3回と繰り返し「読む」事によって、間違いなく記憶中枢に刻み込まれます。

人の脳は、その気にさえなれば驚異的な潜在能力を発揮するのです。
これは、特別な一部の人だけではありません。

すべての人間が、生まれながらに持っているのです。
これも、脳科学上すでに証明されています。


それは江戸時代から実践されていた

ぶっちゃけて言わせて頂くならば、

ベストバランスの「3:7」
こんな比率など、クソ食らえです!
バカバカしいにも、ほどがある。


比率ごときはどうでもいい事であって、大切な事は「しっかり吸収し、しっかり吐き出す」
これが重要です。

あらためて言われるまでもなく、当たり前ですね。

ビジネス心理学だの脳科学だの、一見難しそうな理屈など、本当はまったく不要なのです。
それは、誰もが一度は聞いた事があるこの「標語」が証明しています。

【読み書きそろばん】

その昔、寺子屋で学ぶ子供たちの『お手本』となった勉強法こそが、
【読み書きソロバン】

「読む」
「書く」
「ソロバン」

入力(読む)と出力(書く)、両方をしっかり学習しつつ、ソロバンで計算方法を学びながら脳を活性化させていましたのです。
江戸の大昔から、先人達はそれぞれが必要な事を確実に会得し実践していたのですね。
まさに、『三本の矢』を持ってしっかり身を持って体得して行くわけです。

インプットがどうのアウトプットがどうのと、横文字と数字を使えばそれらしく見える理論など必要ありません。

「読み書きソロバン」こそが、日本が編み出した究極の脳内活性化実践法なのです。


結論はこれに尽きる

「知識は、地道にしっかり身につける」

「コツコツとノートに書き出す

「身に付けた知識は、どんどん人に伝える

「もらう・与えるではなく、与える・さらに与える
そういう事なのです。ギブアンドギブです!

「インプットよりアウトプットが大切」などと言う理論は、何も最近言われ始めた画期的理論でも何でもありません。

大昔から、至極まっとうに当たり前に実践されてきた勉強法・仕事術だったのです。

最後までお読みいただき、有難うございました。