エモーショナルプランニングとは何か?これホントに実践で使えるの?

投稿者: | 2020-03-17
読んで字の如く、エモーショナルは「感情的」、プランニングは計画です。

感情的計画、感情を計画するとの意味合いになります。

感情マーケティング?と勘違いした

だいぶ以前に、経営コンサルタントである神田昌典氏が紹介して有名になった「感情マーケティング」と言うビジネス用語があります。

物を売る場合に、顧客の感情をガツーンと揺さぶるワードを使う事によって、購買意欲を喚起する。
そして、購買見込み層が
「買わずにいられなくなる」感情を持ち、直ちに「買う」行動へと促す販売手法を言います。

エモーショナルプランニングと言う見慣れない言葉を見て、とっさにこの感情マーケティングを思い出しました。


感情を計画するって何だろうと思い、調べてみたところ・・・かなり違和感のある内容でした。
「なんだかなあ」とは思いつつも、備忘録として一応記事にしておきます。

もしかすると、これが有効な方もいらっしゃるかも知れませんからね。

『感情をあらかじめ見込んで』仕事を計画する?

いきなり正直な感想を書かせてもらうならば、

「そんな事出来る人って、いるの?」

そう思いました。
その内容はこうです。

人の感情は、ザックリ分けて「喜怒哀楽」の4つの感情に分けられます。

【喜ぶ・怒り・哀しむ・楽しむ】

それぞれの気持ちの持ち方によって、その感情に合致した仕事内容にあらかじめ振り分けようと言うのです。

自分が起こるであろう感情を事前予定する?

たとえばこうです。

喜びの感情が湧き出る場合には、前向きでクリエイティブな発想が要求されるような仕事を入れる。

怒る感情では、イライラして不愉快であり腹がたっているのだから、実際に動かなければいけない行動力が必要な仕事を組み入れる。

何と言っても、怒りは爆発的な行動力を生む力を秘めていますからね。
怒り自体はネガティブなエネルギーであっても、その爆発力を利用しようと言うわけです。

そして哀しみの感情は、テンションが低くて下を向いてしょんぼりする感情ですから、落ち着いて冷静沈着に物事を計画するような仕事を入れる。

それら喜怒哀楽の感情を予め(あらかじめ)仕事の計画に組み入れようと言うのが、エモーショナルプランニングの言わんとするところです。

哀しみや怒りで冷静に仕事が出来るのか

人の感情を仕事に生かそうとの試みは、面白いとは思います。

ただ、それを事前に計画する(プランニングする)と言うのは、、
「それは違うんじゃね?」と言うのが率直な感想です。

それが、人間関係が絡み合う勤務先であるならば、なおさら予定どおり行くものではありません。


ヒトは、それぞれの感情と感性を持ち、人格をも兼ね備えた生き物です。
生きていれば、毎日いろいろな事が起き、さまざなな気持ちになり感情が動くものです。

それを、
「感情を事前に合致しそうな仕事に当てはめれば上手く行きますよ」

・・・そんなバカな!です。
人間はロボットではありませんからね。

ヒトの感情はAIやロボットではない

楽しくて仕方ない時には、あんなにイヤだった仕事も愉快に感じる事も有り得ます。

そんな時、創造的な仕事をすると素晴らしい発想が生まれる可能性も出てくるとは思います。

それが、
「たぶんここでは怒りの感情が生まれそうだから○○の仕事をしよう」
そんな計画って、出来るものでしょうか?

百歩譲って、予定通りに怒りの感情が起きたとして、
「よし、いま自分はイラついて腹が立っているから××の仕事をバリバリこなすぞ!」

怒りを瞬時にアクティブな行動に移せるビジネスマン、一体どれくらいいるんでしょうか?


怒りは感情の爆発ですから、半ばヤケクソになって開き直り、仕事に怒りをぶちまけるのは、まだ有り得ます。

「バカヤロー!こうなったら徹底的に見返してやる!」みたいに。


でも、
哀しみの感情では冷静な判断を求められる仕事をやる

・・・

これはもう「何言ってんの?」な世界だと感じます。

DaiGoさん、こんな事できるんですか?

と言うか、これを書いた著者は、日々の生活の中でこれを実践出来ているのでしょか?
知識を紹介するだけなら、誰だって出来ます。

メンタリストDaiGoさんですね。

このエモーショナルプランニング。
こういうのを机上の空論と言うのではないですかね?

う~む。。しかし。。。
そう断言してはいけないかもですね。
何と言っても世の中は広い。

もしかすると、これがピッタリはまって人生が開ける方もいるのかも知れません。