グーグル画像検索で著作権フリーを探す方法、ライセンスフリーとは何か

投稿者: | 2020-02-12
サイトやブログに画像を貼り付けてコンテンツに好印象を与える事は、質の高い記事作成のうえで大切なポイントです。

まずグーグルかヤフーで自分がイメージする画像を検索するわけですが、その結果出てきた画像そのどれを使ってもいいのではありません。

画像には、著作権と言う法的権利が存在するからです。


何も知らずに画像を私用して、後で権利者から違法請求されては大変な事になります。

そんな「知らなかった」では済まされない著作権ですが、ここでは商用使用も自由な画像を一発検索できる方法をご紹介します。


グーグルで商用使用が可能な画像を検索する方法

先ず、下記の順序で検索を進めて下さい。

  • グーグルで任意のキーワードを検索する⇒
  • ⇒検索結果画面の検索窓枠の下部「画像」をクリック⇒
  • ⇒「ツール」をクリック⇒
  • ⇒その下段の「ライセンス」クリック

  • するとタブが開いて、下記のように5項目が表示されます。

    1. ライセンスでフィルタリングしない
    2. 改変後の再使用が許可された画像
    3. 再使用が許可された画像
    4. 改変後の非営利目的での再使用が許可された画像
    5. 非営利目的での再使用が許可された画像

    【使用する目的によって①~⑤を選択】
    ここで使用目的によって、いずれかの項目を選びます。

    ①はフィルタリングしないで、画像全てを表示します。
    2行目以下の4つの区別が難しいと思いますので、それぞれ簡潔に説明します。

    ②商用使用かつ画像の加工編集もする場合これを選択

    ③商用利用で使用する場合

    ④商用以外の目的で画像を編集加工する場合

    ⑤商用以外の目的で使用する場合

    以上が、著作権フリー画像を検索する具体的な方法です。


    画像使用の最終確認は自分でやる

    このグーグルのライセンスフリー検索は、とても便利で重宝する機能です。

    ですが肝心なのはこの先で、そもそもグーグル側としては、そのライセンス分けでヒットした画像についての精査確認は実施していません。

    グーグルではGoogle検索ヘルプの「自由に利用できる画像の検索」の項目で、下記のように明確に利用者へ向けて喚起しています。

    「Googleでは、ライセンスのラベルが正当かどうかの確認は行っていません。」
    ですから、再利用が許可された画像だからと言って、それが間違いなく利用可能か否かの判断は各自が行う必要があるのです。

    画像を使用する場合は、その出所をしっかり把握してからにする習慣付けが大切です。


    さてここで、そもそも論として著作権とは何かを明確に理解しておきましょう。


    著作権の定義を知ろう

    著作権という法律用語の定義は、この際キチンと理解しておいて損にはなりません。

    特に、ネットビジネスを既に手がけている方、あるいはこれから本格的に始めるかたならば、著作権についての知識をしっかり持ったほうが絶対に良いです。

    たとえ個人であっても、立派な個人事業主ですから。

    著作権とは、下記の権利を言います。

    知的財産権のひとつ。コピーライトとも呼ばれる。

    著作物を他人に使用させる許可を与えたり、著作物を財産として所有したりすることのできる権利。

    ここでいう著作物には、音楽や文章などの他に、ソフトウェアも含まれる。

    著作権は、特に登録をしなくても、著作物を作成すると発生するが、正式な著作者であると証明したい場合は、文化庁で登録できる。

    個人の著作物の場合、著作権は死後50年を過ぎると適用されなくなる。

    出典:ASCII.JPデジタル用語辞典より(コトバンク)
    自分で作ったものは独占して使用する権利があり、黄色でマーカーした部分がまさにポイントで、ある一定の条件下において他人が使用する事を許可する権利も有するのです。

    これを逆に捉えるならば、個人の著作物は、他人が無断で勝手に使用してはいけない、と言う解釈になります。


    だからこそ、ネットで検索してヒットした画像を何も調べる事なく使用するのは、著作権上の法律違反となるのです。

    「見つからなければいいじゃん」
    「まあ何とかなるでしょ」


    これは違法、ダメです。

    そのようなブログやサイトは、「この運営者はネットリテラシーが低い」と烙印を押されてしまう結果となります。

    見る人は、ちゃんと見ているものです。

    ネットリテラシー:インターネットを正しく使いこなす知識や能力


    【著作権フリーと使用権フリーは別物】

    「えっ?使用権フリーって?」

    そう思いませんでしたか?

    ネット上では、ふつう一般的に「著作権フリー」という言葉が使われています。

    試しに「著作権フリー画像」のキーワードでググッてみたところ、何と7,600万件ヒットしました。凄い数ですね。


    そもそも論として、著作権フリーの「フリー」とはどのような意味でしょう?

    これを正確に捉えるならば、著作権フリーとは「著作権は放棄した」との意味であって、画像を自由に使っていいよと言う許可は「使用権フリー」です。

    自由にお使い下さいという「使用権フリー」画像であっても、そこに明確な記載が無い限りは著作権フリーではなく、著作権は残っているのです。

    それと知らずに使ってしまうと、

    無断使用=著作権の侵害
    こうなってしまいます。


    ですから結論は、著作権フリーで検索してヒットした画像の中には有料画像など使用してはいけない画像が混在している可能性があるため、「著作権フリー」以外のキーワードで画像を検索したほうが賢明なのです。

    では、どのような方法で検索するのか、次に行ってみましょう。


    「パブリック・ドメイン」「クリエイティブ・コモンズ・ゼロ(CC0)」で画像を探す

    初めて聞いた方も少なくないと思います。

    私も、随分あとになってから知りました。

    著作権が完全に無い、ある意味「本当の完全著作権フリー画像」を探す方法は、下記の二つの方法があります。

    1. 「パブリック・ドメイン」で画像を探す

    2. パブリックドメインとは、著作物などの知的創作物について、著作権(知的財産権)が発生していない状態。
      あるいは、死後50年が経過して著作権が消滅した状態を言います。


      日本語訳では、「公有」という語が使われる場合があり、社会全体で物を共有している状態を指します。

      一度、「パブリックドメイン画像」のワードで検索してみて下さい。

      新鮮な発見があるかも知れません。


    3. 「クリエイティブ・コモンズ・ゼロ(CC0)」

    4. これはパブリックドメインと同じように著作権が無い状態ですが、作者が自ら自発的に権利を放棄して作品の再利用を促進する点が違います。

      下記は、CC0 JAPANからの引用です。

      CC0 とは、科学者や教育関係者、アーティスト、その他の著作権保護コンテンツの作者・所有者が、著作権による利益を放棄し、作品を完全にパブリック・ドメインに置くことを可能にするものです。

      CC0によって、他の人たちは、著作権による制限を受けないで、自由に、作品に機能を追加し、拡張し、再利用することができるようになります。

      出典:CC0JAPAN「CC0について」
    さて、いかがでしたでしょうか。

    画像一つを見ても、様々な権利関係が存在している事が分かりました。

    特にビジネスとしてブログ運営などされる方は、頭に入れておいたほうがよい情報ですね。